2023.11.21家づくり

インナーバルコニーとは?特徴やメリット・デメリット、間取り事例を交えて解説

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photo by YAMADAHOMES

この記事ではインナーバルコニーについて、特徴やメリット/デメリットに加え、間取りを交えた事例をご紹介します。

インナーバルコニーとは?

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インナーバルコニーとは、建物の内側に入り込んだ構造の屋外スペースのことを指します。2階以上で屋根と壁で囲まれていることから天候の影響を受けにくく、洗濯物を干すスペースとしてだけでなく、テーブルやイスを置いてくつろげるスペースとしても活用できます。そんな利便性の高さから、戸建て住宅の建築を考えられている方に人気のある間取りです。

ベランダ、テラスとの違いは?

インナーバルコニーの他にも、住宅に設ける屋外スペースにはいくつか種類があります。

ベランダ

ベランダは、建物からせり出た屋根がある屋外スペースを指します。軒下や庇(ひさし)、上階のベランダを屋根とした造りになっているものが多く、戸建て住宅だけでなくマンションやアパートなどの集合住宅でも多く採用されています。2m以内のせり出しであれば固定資産税がかからないので、雨に濡れにくい洗濯物干しスペースとしての空間だけが欲しい場合は、ベランダをおすすめします。

バルコニー

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バルコニーは建物からせり出した、屋根がない屋外スペースを指します。 下の階の屋根を利用したバルコニーは「ルーフバルコニー」と呼びます。

テラス

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テラスは建物から出入りできる1階部分の屋外スペースのことを指します。ラテン語で「高台、盛土」を意味するテラスは、その名の通り、地面より一段高くなっており、屋内との出入りがしやすく庭への行き来がしやすい造りになっています。

サンルーム

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サンルームは、階数を問わず天井や壁をガラスなどで覆った屋外スペースのことを指します。外からは遮断されていますが太陽光を取り込めることから、洗濯物干しにおける雨や雪、花粉対策などで採用されるケースが多い方法です。

インナーバルコニーはこんな人におすすめ!

他の屋外スペースと比較するとわかる通り、「建物の中に入り込んでいるような形」がインナーバルコニーの大きな特徴です。また、屋根や壁に囲まれた建物の一室のような空間で、凹凸の少ない直線的なデザインになることからプライバシーを気にする方や、すっきりとしたスタイリッシュな外観デザインがお好みの方におすすめです。以上を踏まえるとインナーバルコニーは、

・狭小地などで庭やベランダは確保できないが、屋外スペースが欲しい
・天候に左右されることなく、プライバシーが確保された屋外空間を楽しみたい
・外観のデザインをスタイリッシュにしたい

こんな要望を持つ方におすすめの選択肢といえるでしょう。

インナーバルコニーのメリット

インナーバルコニーのメリットとして以下が挙げられます。

・敷地の広さに余裕がなくても屋外空間をつくることができる
・「アウトドアリビング」として活用できる
・プライバシーを確保しながら安心して外遊びができる
・雨や直射日光を避けて屋外空間を楽しめる

それぞれについて解説していきましょう。

・敷地の広さに余裕がなくても屋外空間をつくることができる


狭小地などで庭を設けることが難しい場合、インナーバルコニーであれば貴重な屋外スペースを確保することができます。観葉植物や家庭菜園などの緑を置くことで、庭がなくても手軽に自然と触れ合うことができるメリットがあります。

・「アウトドアリビング」として活用できる


屋根があるインナーバルコニーは、屋外のくつろぎ空間「アウトドアリビング」にピッタリです。例えば自宅で焼き肉をする場合、壁やカーテンにニオイが残るのが気になりますよね。そんな時インナーバルコニーならニオイの心配もなく、アウトドア気分で大盛り上がり!屋外用コンセントを設置しておけばホットプレート料理も楽しむことができますし、天井にダウンライトを設置すれば夜の使い勝手もアップするのでおすすめです。

・プライバシーを確保しながら安心して外遊びができる


インナーバルコニーは2階以上、かつ建物内部に入り込んだ構造から、人目に触れず庭のような感覚で外遊びを楽しむことができます。水栓を設置すれば、ビニールプールなどで水遊びも簡単でおすすめです。

・雨や直射日光を避けて屋外空間を楽しめる


屋根があることで雨を避けられることはもちろん、直射日光を避けることができるのもメリットの一つ。猛暑で小さなお子さんを外で遊ばせるのを戸惑うような日も、インナーバルコニーであれば、日陰で遊ばせる、という使い方ができます。雨風にも強いので、ガーデニングや家庭菜園などにもぴったりといえるでしょう。

インナーバルコニーのデメリット

デメリットとして以下のようなものが挙げられます。

・隣接する部屋が暗くなることがある
・間取りが制限される
・固定資産税がかかる

隣接する部屋が暗くなることがある

インナーバルコニーに面した部屋は、窓が奥まってしまうことで採光がしづらく、日中でも室内が暗くなってしまう場合があります。室内の採光が確保できるように、『天窓』や『高窓』を設置するなどの対策を検討しましょう。

間取りが制限される

インナーバルコニーは、屋内スペースの一部とみなされ延べ床面積に算入されます。延べ床面積は容積率にも影響することから、敷地条件に限りがある場合、居住スペースを圧迫する可能性があります。インナーバルコニーを設置することで、居住空間が狭くなってしまったなどの不満が残らないよう、設計士と入念に打ち合わせしましょう。

固定資産税がかかる

テラスやベランダ(外壁面からの張り出しが2m以内)が住宅の延べ床面積に算入されないのに対し、インナーバルコニーは延べ床面積に算入されるため固定資産税の課税対象となります。なお、テラス・ベランダも外壁面からの張り出しが2mを超える場合、超過部分が延べ床面積に算入されます。

インナーバルコニーを採用した間取り事例

ケース1: 2階リビングからインナーバルコニーにつながるプラン

Designed by YAMADAHOMES

1階にインナーガレージを設け、2階がリビングとなっているプランです。バルコニーをリビングからつながる配置にすることで、屋外までリビングが続くような開放感を体感できます。例えばホームパーティーをする際、子どもたちはバルコニーで遊んで、大人はダイニングでお酒を楽しむ・・・など、様々な使い方ができます。

ケース2:踊り場からインナーバルコニーにつながるプラン

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階段を上った先に広がるフリースペースからインナーバルコニーへとつながるプランです。フリースペースはフレキシブルに活用できるので、インナーバルコニーで干した洗濯物をフリースペースで畳んだり、インナーバルコニーで遊ぶお子さんをフリースペースでお茶を飲みながら見守ったり、お子さんがお友達とおうちキャンプを楽しんだり、と使い方の想像が広がる遊び心のあるプランです。

まとめ

インナーバルコニーは、「2階以上で建物の内側に入り込んだ、屋根のある屋外スペース」です。狭小地でも屋外スペースを確保できるうえ、建物の外観デザインをスタイリッシュに仕上げてくれます。物干しスペースとしてはもちろん、手軽な外遊びのスペースとしても活用できますので、インナーバルコニーを検討してみてはいかがでしょうか。

注文住宅でインナーバルコニーをご検討中の方は、ぜひヤマダホームズにご相談ください。豊富な施工実績から、インナーバルコニーを採用した暮らしを豊かにするプランをご提案いたします。

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