吹き抜けリビングにぴったりな階段は?螺旋階段やスケルトン階段など
注文住宅で人気の吹き抜けリビングは、スケルトン階段や螺旋階段など、階段を異なるものにするだけでリビング全体の印象が大きく変わります。そこで、理想のリビング空間を作るために、吹き抜けのメリットやデメリット、吹き抜けリビングにおすすめのデザインをご紹介します。吹き抜けリビングの設置を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
吹き抜けのリビング階段が人気!メリット・デメリットや注意点は?
まず、吹き抜けにリビング階段を設置するメリットやデメリット、注意点を知っておきましょう。
吹き抜けにリビング階段を設置するメリット
吹き抜けのリビング階段には、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
家族間でのコミュニケーションが取りやすい
吹き抜けにリビング階段を設置した場合、常に家族の気配を感じられるでしょう。
子ども部屋を二階に設置した場合、部屋に行くためにはリビングを通るため、家族間で顔を合わせる機会が増えます。このことから、家族間でのコミュニケーションが取りやすく、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。
また、吹き抜けにすることで二階にいる家族に用事がある場合でも、階段を上がらずに声をかけられるメリットもあります。
開放感のある空間が作り出せる
吹き抜けとリビング階段を組み合わせると、開放感のあるリビング空間を作り出せるのも非常に大きなメリットです。吹き抜けを設置すると天井が高くなるため、開放感のある空間に。それほど広くない間取りでも、リビングを広く見せることができます。
窓を多くとることができ、明るさを確保できる
吹き抜けにすると、太陽光を家の中に取り入れやすいというメリットもあります。隣の家と密接しており一階部分に太陽の光が入りにくい場合や、冬期間で光が入りにくい場合でも、吹き抜けを設置することで明るさを確保できます。
高い位置に窓を設置すれば、プライバシーを守ることも可能です。
風通しの良い空間を作ることができる
吹き抜けを取り入れることで、換気しやすく風通しのいい家を作ることができます。
「下から入った空気は、上に向かって抜けていく」という空気の特性を利用できるため、一階の空気を二階の窓や換気扇から効率よく排出できます。
吹き抜けにリビング階段を設置するデメリット
吹き抜けリビングにはメリットが多い反面、デメリットもあります。どのようなデメリットが考えられるのでしょうか。
どんな状況でも家族と顔を合わせることになる
リビングに階段を設置すると、家族間のコミュニケーションが取りやすい反面、どんな時でも顔を合わせなければいけないという面があります。
家族間で喧嘩をしてしまい顔を合わせにくいと感じるシーンでは、リビングに階段を設置していることによって、気まずい思いをする場合があるかもしれません。しかし、逆に顔を合わせざるを得ないことによって、仲直りする機会も増えるとも言えます。
来客時はくつろぎにくい
休みの日に子どもの友人が遊びに来る場合もあるでしょう。そんな時、パジャマのままリビングでくつろいだり、ソファでごろ寝をしながらテレビを見たりと、のんびり過ごすことは難しいでしょう。いつ誰がリビングを通るかわからない以上、リラックスしにくいと感じてしまう方もいるかもしれません。
食べ物などのにおいが広がりやすい
一階のリビングと二階が繋がっていることから、さまざまなにおいが家中に広がることがあります。特に強い食べ物のにおいなどは気になってしまう場合もあるでしょう。こまめに換気するなどして対処しましょう。
一階のリビングが温まりにくい
特に寒い冬に悩まされる問題ですが、一階のリビングが温まりにくいというデメリットも。これは、暖かい空気は上に行く特性があるためです。床暖房を導入するなどの対策を取るといいでしょう。
吹き抜けにリビング階段を設置する際の注意点
洗濯物を干す場所に注意
料理などのにおいは、換気することである程度逃がすことができますが、においが家中に広がることもあるため、洗濯物を干す場所には注意しましょう。
外に洗濯物を干せる日は問題ありませんが、室内干しをしなければならない場合、においがうつる可能性があるので、吹き抜けに隣接した場所に洗濯物を干さないように気をつけてください。
音への対策
一階と二階が吹き抜けで繋がっていると、においだけでなく音も響きやすくなります。喋り声や、足音などの生活音が気になることも。そのため、吹き抜けにリビング階段を設置する場合には、音を吸収しやすい壁や床、扉など、防音・反響音の対策を検討しましょう。 ただし、全ての音を防ぐのは難しいため、家族間での配慮も欲しいところです。
寒さへの対策
寒さへの対策として、物理的に空気の行き来を遮る方法が考えられます。一階の天井の役割として、ロールスクリーンなどで空気の流れを遮断できる壁を仮設置すると、暖かい空気が上に流れて行ってしまうことを防げます。
ロールスクリーンを設置する場合は、明るさを確保するために光を遮断しない材質のものを選ぶのもポイントです。
【種類別】螺旋階段やスケルトン階段も◎吹き抜けリビングにおすすめのデザイン4選
吹き抜けリビングを設置する際におすすめのデザインを4つご紹介します。理想に合ったリビングが作れるよう、ぜひ参考にしてください。
吹き抜け+スケルトン階段
より開放的な空間を作るために、蹴込みがないスケルトン階段を設置するのもおすすめです。スケルトン階段を設置することでスタイリッシュなリビング空間が作り出せます。また、スケルトン階段は圧迫感を感じさせず、採光性・通気性がさらにアップするというメリットもあります。
吹き抜け+螺旋階段
吹き抜けにデザイン性の高い螺旋階段を設置すると、おしゃれな空間を作り出せます。通常の階段を設置する場合とは全く異なる雰囲気になるので、リビングの中にアクセントが欲しい人におすすめ。
また、螺旋階段は通常の階段より小さい面積に設置することが可能なため、階段にあまりスペースを取られたくない場合に活用するといいでしょう。
吹き抜け+シーリングファン
吹き抜けを設置する場合は、空調面についての検討が必要になります。しかし、シーリングファンを設置することで、上にたまりやすい暖かい空気を一階に下ろしたり、下に溜まった冷たい空気を二階にあげたり、空気の循環が可能になります。シーリングファンは、吹き抜けを作る場合に検討したいアイテムといえるでしょう。
吹き抜け+二階廊下通路
二階廊下通路は、吹き抜けの特徴を活かせる間取りです。二階廊下通路を設置することで、違う階にいる家族とも会話がしやすくなるメリットがあります。いつでも家族の気配を感じられるため、安心感をもたらしてくれるでしょう。
吹き抜けリビングの階段下を有効活用しよう!
吹き抜けリビングの階段下は、デッドスペースになりやすい空間です。そこで、階段下を有効に使えるアイデアを3つご紹介します。
収納スペースとして活用
階段下は、収納スペースとして有効に活用できる場所です。仕切りを設置することで、大容量の収納スペースに変身。本や子どものおもちゃなども収納できますし、収納方法を工夫すればディスプレイとしても活用できます。
ちょっとした作業場を設置
吹き抜けリビングの階段下に、パソコン作業や書き物などを行う作業机を設置してみてはいかがでしょうか。リビングのテーブルで作業をするよりも、集中できる空間が作れます。作業スペースとして使用するために、階段下に照明や電源のコンセントを設置しておくと便利です。
ペットのスペースとして活用
階段下の空間を、ペットスペースとして活用する方法もあります。特に犬は狭いところを好む習性があるため、階段下はペットスペースにぴったりと言えるでしょう。ペット用トイレもリビングなどに設置する必要がなくなるため、小さな子どもがいる家庭でも安心です。
おわりに
吹き抜けリビングについて、メリットやデメリット、おすすめのデザインをご紹介しました。階段ひとつでもリビングの印象が全く異なるため、吹き抜けリビングを設置する際には、ぜひさまざまなパターンを考えてみてください。複数のパターンを検討すれば、理想の家づくりに一歩近づくことができるでしょう。