2023.06.20家づくり

インナーガレージとは?メリット・デメリットをご紹介!

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photo by YAMADAHOMES

駐車スペースを設ける手段としていくつか選択肢がある中で、「インナーガレージ」は特に人気の高い方法です。この記事ではインナーガレージのメリット/デメリット、建築実例や注意点等をご紹介します。

インナーガレージとは?

photo by YAMADAHOMES

インナーガレージとは、住宅の中に組み込んだ形の駐車スペースで、ビルトインガレージとも呼ばれます。一般的に駐車スペースは、居住する建物とは別に、自宅敷地内に場所を設け、カーポートと呼ばれる屋根を設置したりします。それに対しインナーガレージは、専用の敷地を用意する必要がないことから狭小地などで採用されています。

インナーガレージのメリットは?

①省スペース


自宅敷地内に駐車スペースをつくる場合、住宅部分とは別のスペースを確保しなければなりません。しかし、住宅と一体化しているインナーガレージであれば、専用のスペースを確保する必要がなく、限られた土地でも駐車スペースをつくることが可能になります。

②雨に濡れない

photo by YAMADAHOMES

インナーガレージは、駐車スペースが家の中にあるため、ガレージ内に扉を設ければ雨に濡れることなく車の乗り降りができます。たくさん買い物をした日も、荷物の出し入れが楽にできます。

③防犯性が高い


インナーガレージは、シャッターや扉を設置することで防犯性を高めることができます。ガレージ内の車の有無が確認しにくくなるため、在宅中なのか外出しているのかの判断を鈍らせることができ、空き巣の予防になります。

④収納スペースになる


インナーガレージは収納スペースとしても活用できます。生活用品は屋内、趣味のものはガレージといった具合にそれぞれ適した場所に収納でき、整理整頓がしやすくなります。

⑤子どもの遊び場になる


インナーガレージは、車を移動させるとお子さまの遊び場としても使えます。雨の日はもちろん、自転車の練習や夏のプール遊びなど、ちょっとした外遊びが敷地内でできるので、親御さんは安心です。

インナーガレージのデメリットは?

①1階が狭くなる

インナーガレージは、住宅の1階部分の一部を駐車スペースに割り当てる間取りとなるため、居住スペースが狭くなってしまいます。建築面積によっては3階建てを検討する必要も生じるでしょう。

②間取りが制限される

インナーガレージを設けるには、出入口として大きな開口部を設ける必要があります。その分、建物の構造を支える壁面が少なくなるため、それを補うための壁や柱が多くなり居住スペースの間取りの自由度を下げてしまう場合があります。

③固定資産税の課税対象になる

カーポートなどを設置した駐車スペースは「建物」にあたらないため、固定資産税の課税対象にはなりません。それに対しインナーガレージは住宅の一部に該当するため、固定資産税の課税対象となります。ただし駐車場は、建物の延床面積の5分の1を上限に、延床面積に算入しないと建築基準法で定められています。例えば、延床面積30坪(99.17 ㎡)の住宅に3m×6mのインナーガレージを設ける場合、ガレージ面積18㎡は延床面積の1/5である19.83㎡を下回るため課税対象外となります。インナーガレージを設ける際は、税金対策として延床面積の5分の1以下にすることも検討してみましょう。

実例から見るインナーガレージの間取りのコツ

ヤマダホームズの2つの建築実例をご紹介します。

CASE.1
モダンなデザインのなかにインナーガレージを組み込んだお家


「このために家を建てた」と言うほどご主人がこだわったインナーガレージは、車のショールームをイメージ。外からも愛車が見えるようにと設置した透明のアクリルパネルシャッターは店舗用のものを取り寄せました。雨の日でも濡れずに室内へ入ることができとても便利な上、1.5台分の広さがあるので、お子さまが遊んだり、屋内バーベキューをしたりと楽しみ方もさまざま。大きな窓越しに愛車を眺められるリビングもご主人のお気に入りだそう。

CASE.2
効率的な生活動線を確保しながら、インナーガレージを取り入れたお家


リビングから趣味のロードバイクを眺めることができる間取りを希望されていたご主人。インナーガレージで趣味を楽しむご主人とリビングで寛ぐ奥様が、窓越しにコミュニケーションを取ることも可能です。奥様の車は建物裏手のカーポートに停めるため、出入りは勝手口を利用。キッチンまで一直線になるよう設計された動線により、買い物した食料品などを効率良く運び入れることができます。

インナーガレージを設置する時に注意することは?


インナーガレージにはさまざまなメリットがありますが、注意点もあります。
インナーガレージを取り入れる時に注意したいのは、以下の4点です。

①将来を見越した計画
②動線を考えた間取り設計
③騒音対策
④ニオイ対策

①将来を見越した計画

インナーガレージをつくる時には、現在の生活だけでなく将来のことも考えた計画が重要です。車の買い替えはもちろん、台数が増える可能性もあるかもしれません。ライフステージによって必要な駐車スペースは変わるため、将来のあらゆる可能性を想定しましょう。

③騒音対策

駐車スペースが住居と一体化することで、エンジン音などが気になってしまうケースがあります。特にガレージに隣接した部屋や真上の部屋などは音が響いてしまいがちです。そのため、寝室等はできるだけガレージから離れた間取りにすることが重要です。また、シャッターも開閉音や風の影響が気になりがちですが、静音性の高いものにすることで対策することが可能です。

④ニオイ対策

ガレージから室内へとつながるドアを設置する場合、排気ガスなどのニオイが室内に流れ込まないよう注意が必要です。室内に続くドアを気密性の高いものにする、ガレージ内に窓や換気扇を設置する、といった対策があります。また、窓や換気扇の設置場所は、ガレージの間口とは反対側の壁など、効率的に換気できる位置に設置することでニオイがこもりにくくなります。

まとめ

メリットが多い反面、注意すべき点も多いインナーガレージ。間取りなどに制約が生じるため、インナーガレージ付き住宅の建築は、設計自由度の高いオーダーメイドの注文住宅が最適と言えるでしょう。ヤマダホームズにはインナーガレージの建築実績が多数あります。ぜひヤマダホームズにご相談ください。

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